こんにちはterajinです。
義父の四十九日法要の為、泪橋付近のとあるお寺さんに行きました。
あしたの栄光をめざして第一歩を踏み出す場所です。
猛暑で、シャツは背中にペットリとくっつき、なかなか不快な環境下ではありましたが、無事納骨まで滞りなく終わりました。
御経の最中、本堂を眺めていました。お寺毎に様々な雰囲気があります。
荘厳な飾りの一つ一つ、観音様の悟り開かれた表情、お坊さんの袈裟のデザインなどどれも職人さんの超絶技巧が施され美しいです。
途方もなく手間の掛かる物を買えるというのは不謹慎ながらやはり、坊主は儲かるのでしょう。
ただ、この檀家依存のビジネスモデルは、世代交代を、きっかけにいつまでも続くのかなと思うところはあります。
今後の死の納め方は、考え方や価値観などの多様性の中で、仏教式も数ある選択肢の一つとなるのでしょう。
会食の場がホッピー通りでした。
お盆休みの最中でもあり、全国的にはお休みムードです。
先日(R2.8.10)の浅草仲見世通りはこちらです。
↑正午の時間帯です。
やはり、通常時と比べて二割ぐらいの人通りでしょうか。
観光客でほとんど占めていた浅草ですが、今はてんでいません。
ちなみに、雷門を裏側から撮ると、「風雷神門」と書いてあります。
「雷門」って略称だったんですね。
さて、法事後の会食の場が「ホッピー通り」にあるお店と聞いて、不安がよぎりました。
完全に呑兵衛なイメージしかないです…。
「ホッピー通り」とは?
ホッピー通りは、浅草寺境内の西側にある昭和の雰囲気漂う居酒屋店舗が立ち並ぶ通りです。
↑ホッピー通り
浅草のディープスポットの一つで、
昼間から酒をあおる輩が集まるちょっとした、胡散臭さが漂う場所で、「モツ煮」と「ホッピー」が有名で安酒が楽しめます。
初心者が行けば、呼び込みの外国人のちゃんねーに、鼻の下伸ばしながら案内されて、ホッピーと、もつ煮、魚肉ソーセージなんかつまんで、適当にはしご酒して程よくして帰る。
どちらかというと、
「俺こんな昼間からホッピー通りで飲んじゃって、粋だなぁー♪」
って、呑兵衛を気取るような所でしょうか。
別名「親不孝通り」とも言います…。
場外馬券場が直ぐ近くにあるので、出走日に行けば、競馬新聞片手に鉛筆なめなめ、一杯やりながら予想してるオッサンがどこからともなく大量スポーンします。
そんな日にはなかなか近寄りがたいかもしれません。
通り一帯が飲み屋なので、完全にラビリンスです。
何処のお店が当たりか外れか一生掛かってもわからないと思います。
義兄さんのお店のお客さんの紹介で、最近懇意にしている場所があるとの事で、今回は会食の場がこちらになりました。なる程、そういう流れなのですね。
「華」
ホッピー通りを歩き、さらに右へ曲がった路地裏にそのお店はあります。知り合いの紹介がなければ絶対にたどり着かないでしょう。
〈メモ〉
住所:東京都台東区浅草2丁目5-2
電話:03-3841-3977
カウンターが10席程度に、ミニテーブル四卓程度、お座敷1部屋(12人程度)の良く言えばアットホームなお店です。常連さんが通い詰めるタイプのお店です。
まず、通されたメニューにびっくり、フグ刺しが出ました。普通の居酒屋で出るメニューじゃ、ありません。
その後、マグロ刺し、軟骨と梅の和え物。タコ飯、焼き太刀魚、常連さんの差し入れのアジの刺し身。
後は忘れました😜
今思えば、常連さんが持ち込んだクーラボックスから取り出したアジは、大将に捌いて貰って、自分で食べるものなんですよ。酔っ払って、
「おぉー、すげぇー大きい!さぞかし食べたら美味いだろうなぁー!」
完全に悪酔いです…。
勿論、食後に、めっちゃよいしょしましたけどね。いや、本当に美味かった。
上記のメニューで、気づくと思いますが、魚メニューがメインでベラボーに美味いです。
真っ黒に焼けた大将は釣りが趣味で、フグは自身が二時間前に釣ってきたそうです。
私生まれてこのかた、ここまで鮮度が良い刺し身を食べた事なかったです。
店主自ら釣って捌くなんて、なかなかの釣りバカです(笑)
そして、この通りの代名詞である、ホッピーに手を伸ばしました。
「ホッピー」とは?
ホッピー (Hoppy)は、ホッピービバレッジ(旧・コクカ飲料)が1948年(昭和23年)に発売した、麦酒様清涼飲料水(炭酸飲料でビールテイスト飲料の一種)である。また、焼酎をこれで割った飲み物も、ホッピーと呼ぶ。
↑つまり、高嶺の華であったビールを安く飲むために開発されたノンアルコールビールだったのです。それが、新橋で試した所、自然と焼酎で割って飲むようになったとの事です。
肝心の飲んだ感想は?
そうですね、焼酎とビールで割った味がしました(笑) そのままかよ!
ビールが好きで、焼酎を水割りで飲む様な人にはホッピー沼にハマる要素高いです。
メニュー表を見ると、
〈中〉〈外〉とあり、最初なんのこっちゃいと思います。
中は焼酎を指し。
外は割るホッピーを指します。
好みで、濃さを調整するそうです。
基本は 中1:外5 が黄金比との事。
そうそう、ここのお店には珍しいホッピー〈赤〉もあります。
〈白〉あっさりめ、と〈黒〉コクが強めの、間の味でしょうか。
興味があれば試してみて下さい。
そして、こちら
「シャリキンホッピー」です!
始めて見ました。
凍ったシャーベット状の焼酎をグラスに入れ、ホッピーで割るお酒です。
氷で薄めない為の工夫でしょう。
へぇー、夏にピッタリですねぇ!
シャリシャリキンキンに冷えたホッピーを堪能出来ます。
「くぅー、悪魔的だぁー!」
まとめ
こんな私が偉そうな事は言えませんが、
戦後ビールや、お酒が希少な時代に生まれたこの飲み物は、貧困な社会の中で、当時は質の悪い焼酎がゴロゴロしていた。それをを美味しく飲むための工夫で生まれ、娯楽を楽しもうとする粋な飲み物だと言うことがわかりました。
一昔前はオッサン飲み物でしたが、生活が安定した現代では、一周回って、質の良い焼酎を割る新しい感覚の割り材で、ちょいとお洒落なお酒なのです。
↓どんな焼酎が合うのか記事がありました↓
定番のキンミヤ焼酎ではなくJINROが美味いそうです(笑)
ビール・焼酎好きにはたまらないホッピー、試してみてはいかがでしょうか?
おしまい。