生きていると、人生様々な心の浮き沈みがある。
息子は今年、13歳(中1)になった。
年中の時に、地域の少年団のサッカーチームに入団した。
最初は、サッカーは世界共通のコミュニケーションツールだなんて、安易な気持ちで入団させたと記憶している。
ただ、本人はスタメンでフル出場できる実力がなく、公式試合などでは、負け確の最後5分出場など、そういったポジションだった。
そんな中、時間を削って、下の子の遊ぶ時間も割いて息子がほとんど出ない試合の応援に行った。それが8年間。正直面白くなかった。
息子の長い人生を考えると、サッカー以外にも向いた習い事が他にもあるのではないかと思い、本人にはキツイ言葉をぶつけた事もあった。
ただ、絶対に「続ける…。」と諦めなかった。
私は、サッカーが苦手なので、週末、親子で練習するような光景を見ても、同じ様に出来なかった。そういった経験の差から、息子の能力の差が開いているのではと思った。
現に、サッカーの上手い子は総じて、お父さんもサッカー経験者が多かった。
本人の努力もどこか感じなかった。
小六になると、サッカーを続ける続けない。
部活で続ける。クラブチームのセレクションを受けて続ける。など選択肢がある。
少年団内の仲間もどうする?と慌ただしくなってきた所。
あるクラブチームの体験会を、受けてみたいと本人から意向があった。
体験会から、そのチームの方針と雰囲気が性にあったため、セレクションにも受ける事となった。
無事合格した。
正直驚いた。
本人は泣いて喜んでいた。私は勘違いしていた。純粋に息子はサッカーが好きなのだ。
大人は結果ばかり追いがちなのだが、息子には息子のサッカーに対する想いがあったに違いない。
小学六年生後半になると、下の毛も生え始め、中学生になるとみるみる骨格が逞しくなっていった。
ポッチャリ体型だった息子は。今や頼もしいがっしりとした青年となっている。
クラブチームでは最初怪我などあったが、真面目に参加し練習しているうちに、監督に褒められる事も増えてきたと言う。
センターバックのスタメンのある子が、遅刻の常習者らしい。監督は、そこで息子を起用した。
そこで、良い動きをした結果。
遂に、レギュラーとなった。
息子の通っている。クラブチームは、T3というランクのクラブチームである。(上にはT2.T1とある)今年その学年には、30人ものチームメンバーがいる。
公式戦では、今年はまだ勝利した事がないとの事。そんな中で、レギュラーになった、息子の応援に行った。
そこには、相手チームからの攻めのボールを阻止する逞しい息子がいた。
なんとか自チームが、前半1点を取り、大事な1点を守っている。
後半、相手もなんとか点を決めようと攻めて来る。そんな状況でボールを防いでる姿を見ていると、こちらもドキドキしてしまう。
正直、心配で見ていられない。見てたけど…。
後半終了のホイッスルがやたらと長く感じる。
まだか、まだか。
「ピッ、ピッ、ピー!!」
勝った!
息子は、スターティングメンバーかつ、フル出場した。
いつも、途中交代していたあの子が…。
こんなにも、嬉しい事があるだろうか。
息子は私の100倍嬉しいに違いない。
大人は、結果を優先しがちだが、挫けず継続した事で開花する事もある。
ゆっくり、温かく見守り、時には背中を押して挑戦させていく事が大事だとしみじみと感じた。
心が弾んだ記念、カキコ。